【ニホンヤモリ】
テニスコートの端に小さな砂の山がありました。
ほうきで掃くと、砂とは違うグニャっとした動きがありました。
よーく目を凝らしてみると…
砂の小山に見えたものは頭を動かしました。
そこでようやくヤモリの存在に気付きました。
砂の粒子と似たような白い粒が体の模様です。
その生き物は、少し首の角度を変え、キラキラした目も見せてくれました。
いるけれど気づかれにくい生きもの。
ニホンヤモリも東京都レッドデータブックでは、区部で絶滅危惧Ⅱ類とされ、
多摩地域でも留意種とされる希少種となっています。
また、その理由として、「家屋等の人工的な環境を好んで住むことから、
建築物の材質、構造の変化の影響を受けることが考えられる。
自然環境の変化だけでなく、古い木造建築等の減少に継続的に注目していく必要があるため」
と記載されています。