月: 2022年11月

公園写真

12月のパークカフェ出店予定をお知らせします。

※雨天時や緊急時など予告なく出店中止となることもございますので、

ご了承ください。

◎Hawaiian foodtruck mystar◎

■出店日時:毎週土日祝(各日11時30分~15時30分頃)

12/3(土)、12/4(日)、12/10(土)、12/11(日)、
12/17(土)、12/18(日)、12/24(土)、12/25(日)

■主なメニュー

◎ノムノム コーヒー&バレル◎

■出店日時:12/11(日)

■主なメニュー

ノムノムメニュー

◎SEASON シーズン◎

■出店日時:
12/4(日)、12/10(土)、12/17(土)、12/18(日)
(11時~15時頃)

■主なメニュー

冬が近づき、日の出の時刻も6時を過ぎるようになりました。

雲ひとつない快晴で、気温も上がっていく予報が出ている朝でした。

 

空が明るくなる頃、多目的広場の芝生のあたりが白く幻想的な景色になっていました。

まるで芝生の上を雲が薄く覆うように、うっすらと揺らめいています。

 

霧です。

これは、放射冷却が起こる秋から冬に見られる「放射霧」という現象。

 

 

太陽が顔を出して風が吹き始めると、白い霧は厚みを変えてうねり、

20分ほど経つと朝露を残して緑色の芝生に戻りました。

 

太陽が上がり空気があたたまると見えなくなってしまう放射霧。

条件が揃わないとなかなか見ることができない、目白台運動公園の早朝の風景でした。

 

 

 

秋に高い木々を見上げていると、不自然な紅葉を目にすることがあります。

 

よく見ると葉の形も違う、この赤い葉の名はナツヅタです。

ブドウ科のつる植物で、古い洋館に覆いしげっているイメージもあるあの植物です。

じつは、蔦(つた)と言っても大きく分けて、常緑樹の冬蔦と落葉樹の夏蔦とがあります。

 

ちょうど目白台運動公園のムクノキの幹に、冬蔦と夏蔦が並んでいました。

左側の冬蔦はキヅタとも呼ばれ、わんわん広場にあるセイヨウキヅタと同じくアイビー(ivy)という英名でも知られるウコギ科のつる植物。

 

茎のすぐ横から「非」の文字のように「気根」と呼ばれる細い根を伸ばして這い上がります。

 

一方の夏蔦はブドウ科のつる植物ですが、巻きひげも持たず、カエルの指のような「吸盤根」が壁面に付いて這い上がります。

ひと言につる植物と言っても、異なる戦略。

見上げてみると、寒くなった今だから見つけやすい違いが見つかります。

 

東門の入り口でも美しく紅葉していました。

 

目白台運動公園南側の通路から、樹林地が見えます。

樹林地には植栽ではなく自生する樹木がたくさん生えていますが、

南側の園路から見える場所にビワの木も生えています。

 

ビワはバラ科の植物なので、花の形状を見ると少しだけ桜や梅の花にも似ています。

寒い季節に咲く花は少し毛深く、二月ごろまで見られ、

目白台運動公園ではもう数カ所の木で開花が見られました。

夏に向け向けゆっくりと大きくなってくる果実は、

橙色になる頃には甘くなり、鳥やハクビシンなどの哺乳類も食べにやってきます。

 

 

ナンキンハゼの紅葉がはじまりました。

透明感のある緑から黄色、やがて朱色へと変わる紅葉は、晴れた秋空にも鮮やかです。

目白台運動公園では、東面の自動販売機のすぐ横とわんわん広場へと向かう通路で見られます。

 

消防署の横から幽霊坂を下る途中でも、通路にあるナンキンハゼが枝を伸ばしているのが見えます。

丸みのある菱形の葉が、長い葉柄を軸にくるくると風に舞い、グラデーションのある落ち葉が足もとを彩っていました。

 

 

 

 

 

9月に植えた球根が芽を伸ばし、紫色のサフランが開花しました。

 

目白台運動公園では、駐輪場付近、

わんわん広場の入り口の花壇など数か所で咲いています。

一つの球根からは多くて4つ程度の花が咲きます。

また、濃いオレンジ色を持つサフランの雌しべは、

昔から香辛料や生薬としても知られています。

花に近づいてみると、ハチミツのような甘い香りを感じることができます。

 

花が少なくなるこの季節、サフランが色と香りで公園を彩ってくれます。

 

 

朝晩の空気が冷たい季節になりました。

目白台運動公園では、秋の虫たちのきれいな鳴き声が聞こえてきます。

 

公園を歩いていると、ひなたぼっこをするカマキリが金木犀の枝先で見つかりました。

夏に元気だった虫たちは、冷たい空気の中で動きがスローになっていることがしばしばあります。

トノサマバッタも芝生の中からなかなか逃げず、突然飛び立ちました。

寒さの中では、スズメバチなどの危険な昆虫もすぐ近くで見つかることがあります。

近寄らず、距離をおいて観察するようお願いします。

 

秋になり目白台運動公園でもニシキギの紅葉が鮮やかになってきました。

名前の通り錦を飾るかのような見事な赤は、目白通りからも目立って見えます。

 

ニシキギといえば、目白台運動公園のある文京区内にある伊勢ノ海部屋にも

「錦木(にしきぎ)」という力士がいます。

錦木という四股名は、伊勢ノ海部屋伝統の四股名で、

現在の錦木関の前にも7名の錦木さんがいたそうです。

11月13日から始まる九州場所では、東前頭6枚目と番付上位にいる錦木関。

現在、文京区で唯一の相撲部屋の関取。

九州場所での活躍も楽しみです。


目白台運動公園を歩いていると、キジバトの巣がありました。

カメラを向けてもじっと動かない様子を見ると、

どうやら卵を温めているようです。

鳩の産卵期は4月から6月ごろが中心ですが、秋にも産卵します。

公園内では、時おり見られる鳥の巣ですが、人の通行や声、 天敵の襲来がストレスになり、

卵を産む前に手放すこともあるようです。 

こちらはムクノキの実をついばむドバトの姿。

多くの生きものが、公園内の秋の実りを楽しんでいます。

肥後細川庭園に下る南門への坂道で、イイギリの朱色の果実が見られます。

 

イイギリの葉は手のひらよりも大きく、漢字で書くと「飯桐」と書きます。

ほのかに朱色に色づいた葉柄は長く、特徴的です。

先駆性樹種の一つでもあり、空き地などでも見られますが、

果実が鈴なりに実る大木は都心ではそれほど見つかりません。

 

秋から冬にかけ黄色く色づいた葉が舞い、

枝の間で揺れる朱色の果実が見つけやすくなります。

坂道を通る際、ぜひ見上げてみてください。

 

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