放射霧
冬が近づき、日の出の時刻も6時を過ぎるようになりました。
雲ひとつない快晴で、気温も上がっていく予報が出ている朝でした。
空が明るくなる頃、多目的広場の芝生のあたりが白く幻想的な景色になっていました。
まるで芝生の上を雲が薄く覆うように、うっすらと揺らめいています。
霧です。
これは、放射冷却が起こる秋から冬に見られる「放射霧」という現象。
太陽が顔を出して風が吹き始めると、白い霧は厚みを変えてうねり、
20分ほど経つと朝露を残して緑色の芝生に戻りました。
太陽が上がり空気があたたまると見えなくなってしまう放射霧。
条件が揃わないとなかなか見ることができない、目白台運動公園の早朝の風景でした。