優曇華(うどんげ)

優曇華(うどんげ)

目白台運動公園の入り口の葉に、細い糸の先に小さな小さな蕾のようなものがついて並んでいました。

 

優曇華(うどんげ)と呼ばれるこの不思議なものを見たことがある人は、それほど多くないかもしれません。

不思議な優曇華の正体は、クサカゲロウの仲間の卵の姿。

幼虫は、アブラムシや葉ダニなどの害虫を一日で10〜20匹も食べてくれる益虫として知られています。

 

アブラムシの排泄物はスス病など樹木の病気の原因にもなるため、農薬を使わない目白台運動公園でもクサカゲロウは大切な役割を担っています。

仏教で言う「優曇華」は、3000年に一度咲くという伝説の花のこと。

 

夜行性で儚いクサカゲロウの成虫も、都市の自然の中では目にする機会が少ないかもしれません。

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