春の七草
「せり なずな ごぎょう はこべら ほとけのざ すずな すずしろ これぞ七草」
人日の節句(1月7日)に食べる七草粥ですが、7種のうちのいくつかは目白台運動公園でも見られます。
子どもの頃に「ぺんぺん草」という名前で呼んでいた人もいるかもしれません。
これは花が終わったあとから三味線のばちのようにハート型のタネを見立てていること。
それから、ハート型のタネの長い柄を少し下げて数本をブラブラにした後で、でんでん太鼓のように茎を回すと「ぺんぺん」と小さな音が楽しめることが名前の由来です。
すっかり「ぺんぺん草」の説明になってしまいましたが、これが七草の一つ「なずな」です。
じつは、ナズナのように、春の七草は全てが標準和名ではありません。
学名が対応する標準和名は、七草の中ではナズナとセリだけです。
あとの5つは別名だったり、いくつかの種類を含む総称であったりするため、図鑑で調べてもすぐに見つかりません。
目白台運動公園には「セリ」はありませんが、「セリ科」はあります。
パークセンター裏の駐輪場横のフェンネル(ウイキョウ)がセリ科のハーブです。
細く切れ込んだ葉を触ると、セリ科特有の爽やかな香りを楽しむことができます。