つくしと桜
ぽかぽか陽気の日曜日。
ユニフォーム姿の子ども達がしゃがみ込み、ワイワイと話していました。
「見つけた?」「あっ、こっちにある!」と少し興奮して話しています。
愉しげな声に引き寄せられ、見つけたものを訊いてみると、両手に集められた「つくし」を見せてくれました。
つくしは「土筆」と書いて、その形態を教えてくれます。文字通り、土から出た筆のようです。
この土筆、分類で言えばシダ植物の仲間。
花は咲きませんが、胞子をつくります。
ちょうど筆にあたる部分が少し開いて胞子を飛ばしますが、子ども達の手の中を見ると、胞子が出た後のつくしもいくつかありました。
つくしの上では、低木の花々も一斉に咲き出しています。
新緑も柔らかな白いユキヤナギ。
丸い蕾が膨らみ、淡く咲き出すヒュウガミズキ。
小さなバナナのようなレンギョウの花も開きました。
桜の蕾もようやくほころび始め。
来週あたりまで見ごろが続きそうです。